こんにちは!あわとくの店主です。
今回は、尼崎市東難波のマンションにお住まいのリピーターのお客様から、畳と襖の張替え工事をご依頼いただきました。

お客様との長いお付き合い

このお客様とは、実は15年前からのお付き合いです。
当時、新調させていただいた畳を今回は表替えすることになりました。
最初にお打ち合わせをさせていただいたのは、去年の12月でした。
しかし、ご主人様がお亡くなりになられたため、工事は一旦延期に。
お気持ちが落ち着かれた今、改めて工事をさせていただくことになりました。
お客様の大切な時期に寄り添わせていただけること、本当にありがたく思います。

今回の工事内容

畳の表替え工事

工事内容:
畳表替え:12枚
大サイズの襖張替え:8枚
小サイズの襖張替え:4枚
畳は15年前に新調していただいたものですので、畳床(たたみどこ)はまだしっかりしています。
今回は表替えで、畳表(たたみおもて)だけを新しくする工事を行いました。

こだわりの畳表

使用した畳表は、熊本県の生産者・山本さんが作られた特別なものです。

畳表の特徴:
原料:ひのみどり(高品質な国産い草の品種)
織り方:麻綿ダブル(麻と綿の糸を二本使用した丈夫な織り方)
品質:良質ない草がぎっしりと詰まった、色つやの美しい畳表
当店では、産地に何度も足を運び、信頼できる生産者さんから直接仕入れています。
山本さんの畳表は、その中でも特に品質が高く、自信を持ってお勧めできる逸品です!

襖の張替えで工夫したポイント

襖も前回、戸襖に交換していただいていたので、今回は張替えとなりました。

お客様のご要望

前回貼った襖紙に、以下のような問題が出ていました:
ベニヤ板のアクが表面に浮き出ていた
襖の糊のアクも表面に出て、まだら模様になっていた
お客様からは「今回は、アクが表面に出にくい材質にしてほしい」とのご要望をいただきました。

解決策:クロスの採用

そこで今回は、襖紙ではなくサンゲツ製のクロスを貼ることにしました。
クロスを選んだ理由:
素材が呼吸しないため、下地のアクが表面に浮いてこない
汚れが付きにくく、お手入れも簡単
耐久性が高く、長期間美しさを保てる
この選択が大正解でした!

お客様の喜びの声

工事が完了すると、お客様から「部屋が明るくなって、本当に気持ちがいい!」と喜んでいただけました。
新しい畳の香りと、きれいになった襖で、和室全体が生まれ変わったような雰囲気に。
15年間大切に使っていただいた畳が、また新しい命を吹き込まれて、これからも長くお使いいただけることが、私たち職人としても本当に嬉しいです。

畳のメンテナンスについて

畳は適切なメンテナンスをすることで、長くお使いいただけます。
畳のメンテナンスサイクル:
5〜7年目:裏返し(畳表を裏返して再利用)
10〜15年目:表替え(畳表を新しいものに交換)
20〜30年目:新調(畳床から全て新しくする)
今回のお客様のように、15年で表替えをしていただくと、畳床はまだまだしっかりしているので、費用を抑えながら新品同様の美しさを取り戻すことができます。

まとめ

長年のお付き合いのあるお客様から、大切な和室のリフォームをお任せいただけること、本当に光栄です。
あわとくは創業100年を超える畳専門店として、これからも地域の皆様の快適な暮らしをサポートしてまいります。
畳や襖のことでお困りのことがございましたら、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください!

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