尼崎市法華宗寺院のお寺様の畳替えの事例をご紹介いたします。

目次
1)あわとくにご依頼いただいたきっかけ
2)ご住職様の畳替えのご要望
3)畳替えの施工詳細
4)あわとく(徳千代)のこだわり
5)まとめ

1)あわとくにご依頼いただいたきっかけ

ご住職様の奥様のお母様からのお問い合わせでした。
以前畳替えを依頼された畳屋さんが廃業され、知人の紹介もあり、あわとくにお電話いただきました。

2)ご住職様の畳替えのご要望

a)お座敷周りの畳、座敷8帖、次座敷8帖。内廊下4帖、縁側廊下4帖半は表替え。

施工前
施工前
施工前

b)玄関7帖は、前回畳床を交換しなかったので、劣化がすすみ新畳に。

施工前

c)お寺様がお経をあげる時に座する厚畳、二畳台はサイズを変えて新しくしてほしい。
現状長方形でしたので、正方形に。

d)玄関に置いてある花台畳も傷みが激しいので作り直してほしい。

施工前

e)私たちが住んでいる居住区の和室は、座敷のめくった畳表の裏面を使って表替えしてほしい(これはお母様のご要望でした)。
私の先代の父の時代には、客室の畳は表替えをして、そのめくった表で自分たちが住む居室の畳表を変える事はよくありました。めくり替えと言います。

f)そして、座敷周りの畳の縁を高麗紋縁白中紋にしてほしいとの事でした。

3)畳替えの施工詳細

今回の畳工事は総枚数50枚

工期は座敷周りと居住区に分けて別々に工程を組みました

特に座敷周りは畳縁が紋縁で紋合わせに。

手間が3倍以上かかるため、7日間の工期をいただきました。

施工後

二畳台と花台置畳は、工事が始まる前に作りました。
このような特殊な畳(有識畳と言います)は、時間の余裕のある時でないと集中してできません。

施工後
施工後

最後に玄関7帖の畳を新畳に入れ替えて、お座敷廻りの工事は完了いたしました。

施工後

4)あわとく(徳千代)のこだわり

今回使用した畳表は、国産熊本八代の生産者・坂田さんの畳表です。

2022年に産地に畳表の買い付けに行った際に

「この畳表は2021年に採れた“い草”の中で最高のい草です」と勧められ、

その場で買い求めました

そして当社で1年寝かして、今回の畳替えに使わせていただきました。

丈夫で長持ち、畳表に織り上げて、綺麗で艶良し

最高の畳表です

生産者・坂田さんのところで

今回使用した紋縁です。
高麗紋縁白中紋といいます。

紋の大きさで使い分けました。

⚪︎大紋 55mm 二畳台
⚪︎中紋 42mm 座敷周り
⚪︎小紋 30mm 花台厚畳

上:中紋…1寸4分。下:大紋…1寸8分

このように畳を使うところで紋の大きさを変えます。

施工後

この紋縁を使うと、紋合わせが大変で、手間と高い技が必要です。

5)まとめ

今回ご縁をいただき、お寺様の畳替えをさせていただきました。
一般家庭の畳替えと違い、二畳台・紋合わせなど、高い技術が必要とされます。

「職人は一生勉強」とよく言われますが、

どんな仕事をいただいても「お任せください!」と言えるだけの、見識と技を持ち続けたいと思います

「この仕事、徳千代に相談してみよか」と思われたお客様、

ぜひお声掛け下さいませ。

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