国産畳工房あわとくは、創業100年になります。畳については尼崎でNo.1と自負しています。いぐさの産地である熊本に年に何度も訪問し、産地の農家さんと情報交換と交流を重ねてきました。畳のことなら「あわとく」にお任せ下さい。

〒660-0054 兵庫県尼崎市西立花町2-3-6

畳表の匠「酒井泰四郎」

店主が一番勧める畳表です

熊本県八代市 酒井泰四郎氏の畳表づくり
店主が酒井泰四郎氏に惚れ込む理由
良い畳表作りのために織機の調節が大切です。織機の縦糸はゆるすぎると仕上がりが悪く、張りすぎるとイグサが折れるという、とても微妙な調整が絶えず必要です。神業的な技術です。
酒井さんは一日24時間、一年365日畳表のことを考えており「糸をこんな張りにしたらどうなるだろう?」と思い立つとたまらず、工場の織機に飛んでいくそうです。このようにして改良に改良を重ねて出来たのが今の品質です。
酒井泰四郎氏の畳表づくり
イグサの栽培には通常、「除草剤」「殺虫剤」の2種類の農薬を使いますが、酒井さんが永年努力して作った良く肥えた土壌と害虫を防ぐための水管理で、通常の農薬使用量の半分から7割程度でイグサを栽培しています。
品質を維持するため、刈取られたイグサは、すぐに染土につけられ表面を保護されます。長期保管のため十分に乾燥させ、水分を飛ばします。保管のために乾燥された状態のイグサはそのまま畳表として織ることができません。そのため適度な加湿を行います。
イグサの中身が「スカスカ」ですと、イグサの先が赤くなります。このイグサは数年後に黒く変色します。そのため、イグサの先が赤いものを”イグサ色選別機”で一本ずつ選別します。
選別されたイグサを数十本手にとって、酒井さん自らが、絶妙な力加減、バランスといったプロの職人技で振ります。
そうすると力の無いないイグサは折れてしまいますので、それを取り除きます。
畳表織機にかける前に再度加湿します。加湿量は天候や気温などによって違います。長年培った技術の見せ所です。この作業によって畳表の見栄えが決まる大切な作業なので、微妙なさじ加減が重要です。
縦糸を張ってある織機にイグサが一本、一本通され、織られていきます。
いぐさ表に地紋を入れて「柄表」にすることもできます。
機械で織っていても、ムラがあったり、イグサが折れてしまいますので、最後はやっぱり人の目でチェックします。